大粒 10g　ウクライナ産　虫入り　バルト琥珀　ハムシの絶滅固有属（昆虫　化石）

約4000万年前のウクライナ北西部 Rovno産、バルト琥珀の虫入りです。 
 
2010年にバルト琥珀（ウクライナ産）に基づいて創設されたトビハムシ 亜科の絶滅属、Psyllototus sp. が含まれています。 
 
後脚脛節の中央付近にフ節の付着点があり、現生の Psylliodesに酷似しているのですが、触角は10節ではなく11節で祖先的形質を保持しています。類縁については、2016年に南米ボリビアから発見された Chanealticaに近いという指摘があります。 出品の標本もウクライナ産ですが、原記載とは体サイズが異なるので種レベルでは未記載（新種）の可能性があります。 
 
トビハムシの保存状態は非常に良好です（分類学的研究向き）。後脚のフセツの一方が失われているように画像からは見えるかもしれませんが、上述のように特殊な脚の構造をしているためで、完全です。 
 
著名なバルト琥珀の虫入り琥珀専門のディーラー（リトアニア）から2018年に入手した標本で、Rovno産であることの産地証明がついています（シール状の証明が、ハムシ写真の裏面に貼り付けられています。購入者には同封します）。証明では Psyllotusと同定されていますが、これは誤記ですのであらかじめご了解ください。 
 
琥珀中央の褐色部分は、つらら（stalactite）状の琥珀が部分的に露出しています。ナチュラルなことですので、「傷や汚れあり」とはみなしておりませんのでご了解ください。 
 
甲虫の体長：1.4 ｍｍ 
琥珀の大きさ：47x26x14 ｍｍ 
琥珀の重量：10グラム 
＃2346 
 
画像1：右背側面（上）、掌の上の琥珀全景（下） 
画像2：右背側面 
画像3：右側面 
画像4：自然光、白背景 
画像5：手のひら 
画像6：白タイル背景（下画像のが虫の位置） 
画像7：琥珀の表裏 
画像8：琥珀の右左 
画像9：UVライト照射時の蛍光反応（左）、産地証明（右） 
 
ブルーに蛍光していますが、ブルーアンバーではありません。バルト琥珀には、ドミニカ琥珀などに見られるような蛍光タイプのブルーアンバーは存在しません。バルト琥珀で「ブルーアンバー」と言われる天然の琥珀は、微細な気泡によって色彩が発現するとされる、主にグレー系の琥珀のことです（仔細省略）。
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